BBCドラマ『ライン・オブ・デューティ』シーズン1
警察組織内部の汚職と戦う汚職特捜班描く、最上級の英国犯罪ドラマ。調査対象となった功績も人望もあるベテラン刑事と捜査官たちが熾烈な戦いを繰り広げる。
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出演:マーティン・コムストン、レニー・ジェームズ、ヴィッキー・マクルア
BBCドラマ『ライン・オブ・デューティ』シーズン1を見たネタバレなしの感想です。Netflixにて視聴。
面白い!おすすめイギリス犯罪ドラマ
面白かったです!おすすめイギリス刑事ドラマです。
もっと早く見とけば良かったぜ!
シーズン4まで配信中で、各シリーズが5~6話完結です。
海外ドラマを見る時って、どれぐらいシーズンが続いているか、何話ぐらいあるのかって気になりませんか?
1シーズン10話以上でシーズン7とかまで進んでいると、それだけで見る気が失せる・・・。
そりゃ『ゲーム・オブ・スローンズ』ぐらい面白かったら見続けますが、それでも物語に入り込むのに時間がかかるし、ずっと見る時間があるわけでもない(私は今ヒマなので、見ていますが)。
その点こちらのドラマは心配なし!
面白くてイッキ見間違いなしです!
モーガンがモテモテ(死語)
皆さん!モーガンがモテモテですよ!
人気ゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』のモーガンを演じるレニー・ジェームズが重要人物を演じているのです。
『ウォーキング・デッド』では途中から意味不明な行動を取り、私が気づかないうちにドラマからフェイドアウトしていたモーガンですが、今回は良き夫、パパであり、部下からは慕われるできた警官です。
なんか知らんが「モーガン、良かったね!」と声をかけたくなるような感じ(なんでだよ)。
この人がとても魅力的に描かれていたので、最後まで目が離せなかったのかも。
画面は地味
うーん、イケメンが出るわけでもなし、派手な美女が出るわけでもなし、俳優陣は地味目です。
キャラが立っているかといえば、そうでもない。
ストーリーは警察内の汚職を捜査するAC-12という部署の警察官と、操作される側の警察官の息詰まるやりとり。
主要キャラは、テロリスト逮捕で誤って民間人に犠牲を出す指示をしてしまい、その傷をずっと負ったままAC-12に異動になったスティーブ(マーティン・コムストン)。
同じくAC-12所属の女性捜査官ケイト(ヴィッキー・マクルア)。
その上司、ヘイスティングス(エイドリアン・ダンバー)。
なのですが、全員地味なのだ・・・。
まあでも、その地味さ加減がかえってイギリスドラマっぽい(?)感じでいいと思います!
その地味捜査官が、じわじわとレニー・ジェームズ演じるトニーを追い詰め、彼が隠している事実を暴いていきます。
派手なドンパチがあるわけではない
汚職捜査官ですからね~身内のアラ探しというあんまり周りからしたら歓迎されない部署です。
事実、AC-12に目をつけられたトニーのチームはあからさまに彼らを嫌い、侮蔑しています。
そのやりとりもねちっこい。
というか、嫌がらせにネズミの死骸とかを引き出しに入れたりするのって、いい大人がやること?
レベル低っ・・・
事実、トニーのチームはマヌケ面(失礼な)が多い。
でもトニーはそのチームにとても慕われ(出世のために懐いているのかは不明)、良き上司でもあります。
面倒見もいいし、検挙率も高い。もともとこれを水増ししている疑惑で捜査が入ったのですが、トニーの愛人がおこしたひき逃げやらなんやらが絡んできて、ストーリーは二転三転。
トニーは本当は汚職していないのでは?
黒幕がほかにいるのでは?
とどんでん返しにハラハラさせられます。
刑事ものあるあるの、銃撃戦は初めの場面だけで、あとは人の裏を取る捜査。
足で情報をかせぐより、パソコンに向かってる時間のが長い。
正直やりがいはあっても、
「あんまりやりたくないなあ、この仕事・・・」
私は人(自分含む)にツッコミを入れるのは好きですが、ねちねち問い詰めたりはしたくないしなあ・・・
尋問なんて緊張して話せないしなあ・・・
絶対イギリスの警官になることはないから、そんなことで悩むなよ!!
ネタバレなしで見るべし!
これは絶対にネタバレを読まずに見てください!
トニーがいい人の仮面をいつか脱ぎ捨てるんじゃないか、実はもっと悪いこと陰でしてるんじゃないかとか、いや、実は巻き込まれただけなんじゃないかとか、いろいろ想像して見るのが楽しいっす。
またマヌケ面(失礼)のトニーの部下も、ひとくせもふたくせもあることが徐々にわかってきて、もう全員陰で大なり小なり人には言えないことしてるんだよね・・・のオンパレード。
いやあ、面白かった!
見て損はないです。
エピソードも短いし、ヒマな時にイッキ見できます!
イギリスポイント
うーん、正直あんまり「これはイギリスっぽい・・・」というものを感じなかったこのドラマのシーズン1。
①敬称はしっかりと
『Silk~王室弁護士 マーサ・コステロ』の感想でも書きましたが、ある一定の階級の人には「Sir」(男性)、「Ma’am」(女性)と呼びかける
ぐらいでしょうか。
「Sir」は便利で、状況によっては(例えば上司の部屋から出る時に)「失礼します」にも使えるし、「え?」という疑問を投げかける時にも「Sir?」と聞いちゃえばOK。
とりあえず語尾につけておけば、なんとなく敬っている感じも表れる(のかもしれない)。
同じくイギリスドラマ『ボディ・ガード~守るべきもの』でもリチャード・マッデンが、上司である大臣に「Ma’am」を連発していたとブログで読んだことがありますが、それと同じですね。
このドラマで大臣を演じたキーリー・ホーズが『ライン・オブ・デューティ』シーズン2で食えない女性刑事を演じていたと知り、ちょっと今かなりびっくりしてます。
舞台にしている都市もイギリスのどこかわからないですし(ロンドンではない)、あまり大都市ではない中部あたり(イメージ)の普通の地方都市なんでしょうか。
ロンドンだったら景観を映してりゃなんとかなりますが(なるのか?)、それがないので、地味さに拍車がかかってかえっていいと思います!!
2020年7月現在、Netflix、U-NEXT、シネフィルWOWOWなどで配信中
Amazon prime videoでは1話のみ配信(2話~はシネフィルWOWOWプラスへのが加入必要)
シーズン2のネタバレなし感想はこちら