BBCドラマ『THE GAME』
二重スパイや諜報員が数多く潜伏していた時代背景の中、ソ連KGB幹部が英国への亡命を引換えに、極秘任務“オペレーション・グラス”の情報をMI5(イギリス情報局保安部)に流す。世界を揺るがす陰謀を阻止するため極秘チームを編成したMI5が動き出す。
極秘チームは、MI-5長官ダディを中心に7名で結成。そこには複雑な人間関係が繰り広がる。チームは“オペレーション・グラス”の全貌を暴くため危険な渦の中に迷い込んでいくのだった…。
角川海外TVシリーズ BBCミステリー
シーズン1のみ(2020年5月現在)
出演:トム・ヒューズ、ブライアン・コックス
GAME
BBCスパイドラマ『THE GAME』を見た感想です。Amazon プライムで視聴。
冷戦時代のスパイものなので、今みたいにスマホもハイテク機器もありません。
電話をかけるために公衆電話まで走ったり、盗聴はカセットテープのでっかいのがぐるぐる回ってるような時代です。
それにしてもMI5、マヌケすぎやろー!!
諜報活動、ザルすぎー!!
- 尾行が下手。
- 真っ暗な道でヘッドライトがんがんにつけたまま、異様に接近してる。
敵にばれるだろー! - 寝返ったKGBが本国からの指示を受け取るポイントに行くとき、一緒に車でその場所に行き、めちゃめちゃ車を近くに停めてほとんど同じタイミングで車を降りる。
KGBが近くで見張ってたら寝返ったのがばれるだろー! - 盗聴器をしかけに入った家で、設置し終わらないうちにターゲットが帰宅→あわてる。
逃走ルートぐらい事前に確保しておけー!
まあジェームズ・ボンドもオネエちゃんといちゃいちゃしていて、後ろから殴られたりしているので、この時代のMIなんとかの住人の方はのんびりしていたのかもしれません。(?)
ちなみにMI5はイギリス国内の情報活動を、MI6は海外を扱うそうです。私はMI6といえば、007より『パタリロ!』のバンコラン少佐ですね。
『パタリロ!』でロンドンに霧が多いと知り、霧を観ると「霧のロンドンエアポート」というバンコランの呼び出し符号を思い出します。
それはどうでもいいロンドン情報。
さてドラマの内容ですが、エージェントのマヌケさは置いておいて、全体的に暗く湿った雰囲気で十分楽しめました!
MI5のキャラクターエピソードも描かれているので、スパイストーリーだけではない肉付けがされています。
特にMI5長官の座を狙うオヤジ、ボビー。
仕事に関してはタヌキとキツネの化かしあいをネチネチとやるわりに、鬼ママにおびえ、女性に対しては
「なんでそこでそんなことしますか!」
というぐらいのボケっぷり。
同じチームの若手女子(そんなに親しくなさそう)の隣に座って突然「膝に手を置いていいかな」
いやらしく手を置くなー!!
次に
突然押し倒したー!!
迷走してます。
唯一のイケメンエージェントはトム・ヒューズです。
第二のベネディクト・カンバーバッチと言われているとかいないとか。
うーん、確かに言われてみればそれっぽい。
正統派の美形というわけではないのですが、なんか暗い過去しょってます、なんならこのままずっとしょっていきます、俺の人生、それでいいっす、の、じめっとした目をしていて(よっていつもうつむいている)どうしても目が引きつけられる。
モーリスっぽい、悩める寄宿舎ものに出てくれると良さそう(?)。
でもムナゲがすごい。
その顔で、その胸毛かよ!
このドラマでイギリス(ロンドン)らしさを感じられるのは公園と赤いバスと公衆電話ボックス。
あと雨。
快晴が似合わないドラマなので、雨降っててもOK。
やっぱりみんな傘差さないね!
びしょびしょになってもいずれ乾くからいいんでしょうか。
じめっとした空気のロンドンと、トム・ヒューズのムナゲを見たい方に。
2020年5月現在 Amazon primeにて配信中