今回は私が通っているハロートレーニング(公共職業訓練)の就職支援について
- 授業内容
- その内容は仕事を探すうえで役に立つのかどうか
をお話ししたいと思います。
職業訓練には時間の長短の差はあれど、必ず「就職支援」というカリキュラムが組み込まれています。
「早期就職」を謳う職業訓練なので、当たり前と言えば当たり前ですね。
果たしてその就職支援は40代(後半)に役に立つのか、肩透かしなのか、期待はずれなのか・・・。
就職支援は訓練校やコースによって違う
カリキュラムについて
今回この記事を書くにあたって、色々職業訓練の就職支援について書いてあるブログなどを見てみましたが、意見は様々でした。
なので、訓練校や訓練コース、どの程度自分で転職活動を進められる人なのか、もしくは過度の期待をしているかなどによってかなり違いが出てくるのかなと思います。
気になる方は、訓練に申し込む前にハローワークで就職支援に割く時間はどれぐらいか(カリキュラム表をもらえるはず)聞いてみる、もしくは訓練校が必ずやっている説明会に行き、直接質問してみることをお勧めします。
私が通うコースは結構手厚いような感じがしました。
学校にはキャリアコンサルタントの先生が在籍していまして、この人が就職支援を行うことになります。
カリキュラムとしては以下のようになっていました。
- 業界研究、職種の理解とその研究の方法 6時間
- 自己PR、志望動機など含めた履歴書・職務経歴書作成、キャリアプラン(経験の棚卸し) 18時間
- ビジネスマナー 6時間
- 社会人基礎力、コミュニケーション能力向上 6時間
合計で36時間(訓練合計時間324時間のうち)。
現時点では結構充実した内容になっていると感じています。
以下個人的にはなりますが、
「これは役に立った」
という授業内容について説明していきます。
ハロートレーニング(公共職業訓練)就職支援の授業内容
役に立ったと思う内容は
- 求人の探し方
- キャリアプランの立て方
- 自己分析
- 応募書類の書き方(採用担当者の目線)
です。
新卒なら就活セミナーなんかで色々やるでしょうが、40代ともなれば改めてやる機会もないので、勉強になりました。
この年になってあらためて自己分析とかしないですからね・・・。
やり方もわかんないし。
求人の探し方について(40代でも使える転職サイト)
これ、私のように自分で求人を何度も探したよ・・・という人には今さらわかりきったことかもしれませんが、
「転職が初めてでどこで探したらいいのかわからない」
「就職活動が久しぶり過ぎて何をしたらいいのかわからない」
という人にはお役立ちなのではないかと思われます。
主な派遣会社と転職サイトの紹介、およびネットでの転職活動とハローワークとの違いなどをレクチャー、転職サイトでは年代別転職サイトも教えてもらえたので、これは使用する際の参考になりますね。
リクナビ、マイナビは20〜30代
リクナビNEXTは20代中心。dodaとマイナビ転職は20~30代だそうです。
この3つ、私普通に登録して多用してました。
確かdodaで応募したもので面接まで行った求人もあるので、あくまでも目安ですね。
40代向けの求人が全然ない!ということではないです。
40代以上オススメ転職サイト
キャリアコンサルタントの先生による40代におすすめな転職サイトは以下の6つです。
あとはハローワークだそうです。
40代転職サイトを使用する際の注意点
そして転職サイトで活動するときの注意事項・・・。
年齢
が、かなりネックになるのは否めないとのこと。
ああ、わかっているさ・・・。
今までの経験から嫌というほど思い知ったさ・・・。
サイトに登録するときに入力する基本情報には必ず生年月日があるので、おそらく表示項目として職歴などを見る前に、年齢が先に目に入ると思うんですよね・・・。
40代は30代や20代より圧倒的不利。
悲しい現実。
キャリアプランを立てよう
「目的」を決めよう
私のように何も考えず、行き当たりばったりでその時によさそうな仕事に応募しては挫折を繰り返してきた人間にとって
「自分の人生を自分の手で形作っていく」
ために「これからのキャリアプラン」を考えることは(いい加減いい年なので)必要だと実感しましたですよ・・・。
本当はもっと早いうちからやっておくべきことですね、はい。
遅いかもしれないけど、やらないよりはマシだ!
だがしかし、いかんせん今までそんなこと考えたことなかったですからね。
もっと早く考えろよ、って話ですが、生きていくのがしんどくてそんなこと考えられなかったということにしておきます・・・。
キャリアプランなんてどうやって立てたらいいのかわかんねーよ!な私にもわかりやすい方法を教えてもらいました。
- 目的を策定する
- その目的に到達するための目標をいくつか立てていく
- 目標に向かうまでに考えられる問題点をピックアップし、解決方法を考える。
最終目的に到達するまでに仕事も含めてどのような生き方をしていけばいいか考えればよいというわけです。
私の場合、
「55歳以降は週3~4日ぐらい出勤するような仕事をしつつ、あとはPC1台あれば在宅でできるような職を手につけ、60歳以降もその仕事でやっていけるようにすること」
ということを「目的=ゴール」に定めました。
そのために必要な「目標」は
- PC1台でできるスキルを身につける
- スキルを身につけている期間の収入を安定させる(この間は就職して働く)
- 1がダメだった場合の布石として50代でも役に立つ資格を取る
これぐらいの低い目標ならばクリアできそうです。
目標をひとつひとつクリアしていき、最終的に目的に到達できればいいな、ということです。
仕事を探すうえで必要な「自分を知る」こと
さて、次に仕事を探していくうえで必要なのが
自分を知る
ということです。
この間の転職活動でかなり自己分析はしたのですが、あらためてい様々な角度から自分を探っていく方法を習いました。
私はこういう診断テスト的なものが好きなので結構楽しかった。
自己分析の方法 キャリア・アンカーの活用
アンカーとは船の「錨」
キャリアを考えていくうえで「自分のなかで譲れない、ぶれない価値観、考え方」のようなもの。
たとえば
「どちらかといえばマネージャーとして経営に携わっていきたい」
「自分の時間を大切にしたい」
など自分が仕事をする上で何に重きを置いているかを明確にし、納得の行く働き方を選び、転職におけるミスマッチを少なくするための指針のようなものです。
診断をした結果、
私は「生活様式」=生活タイルに合わせて仕事を選ぶ傾向にある。仕事よりも私生活を重視。
という結果でした。
「奉仕・社会貢献」と「自律・独立」が同率2位。
結構当てはまると思います。
つまり、私の場合は仕事よりもプライベート重視なので、お給料や、やりがいなどよりも精神的負担の少ない仕事が向いているといったところでしょうか・・・。
精神的にやられて転職を繰り返している私にはぴったりな診断結果といえましょう。
もし「どんな仕事が向いているのかわからない・・・」という場合はこの結果を参考に探してもいいかもしれません。
「私らしさ」を考える
自PRにも使える「私らしさ」を考えてみようというグループワーク。
まず、人柄、対人面、対仕事面などに分けた上で、それぞれで「自分の個性と思うもの」を書き出す。
そのうえでグループのほかの人から見た自分を教えてもらう。
あらためて自分がどう見られているか人に聞くことってないので、意外な驚きもあり、よい経験でした。
他己評価は「客観的に見た長所」がわかるので、自己アピールに活かせると思います。
人から見た自分と自分自身が考える自分があまりにも乖離している場合は、「外面が本来と違う」というところなので、良い方に近づけておきたいところ。短所であるなら改善しておくべき。
ちなみに人間怖い怖い病でおなじみの私は、初めて
「社交的な人」
と言われました!!
なぜだ?!
どこをどう見てそう思ったのかは謎です・・・。
知らず知らずのうちに社交的になっていたのか、どうなのか・・・。
相手(応募先)を知る
さて、自分を知った次にするのは
「相手(応募先)を知る」こと
どのような人が働いているのか、採用する人に求めるものは何か、仕事は自分とマッチするのか・・・。
自分の能力とのミスマッチを避けるために当たり前ですが企業研究は大切だというお話。
私はこのへんをおろそかにしていたので、失敗することも多々あり。
新卒の採用情報などからも、その応募先が求める「人物像」を探ることができるので、とても大事だということですね。
応募書類について
さて、求人に応募するには応募書類を準備しなくてはなりません。そのまえに・・・
企業が人を採用する目的とは何かを知る
企業が途中採用をする目的、
それはずばり、即戦力の確保
面接につなげるためにも「この人は即戦力になりそう!」というアピールを書類でしなくてはなりません。
採用担当者は書類の何を見ているのか
求めている人物かどうか、書類の見やすさ、丁寧さだそうです。
当たり前といえば当たり前。
採用担当者が知りたいと思っている情報を明確に示していくことが大切です。
履歴書で最初に目が行くのは「写真」
そして、履歴書で最初に目が行くのは
「写真」
だそうです!
写真で第一印象が決まるといっても過言ではないので、女性であれば優しい表情で、眉毛が見えるようにするのがベター(表情がよくわかる)とのこと。
採用担当者はまず写真を見て、職歴と資格そして志望動機を確認するそうです。
怖いですね、写真・・・。
私は証明写真には呪われていて、証明写真専用スタジオで撮ってもらったのでさえ、最悪の出来上がりでしたよ。その顛末は以下をご覧ください。
今はインスタントの証明写真でもクオリティが高くなっていますが、40代は絶対証明写真用の写真スタジオで撮ってもらった方がいいと思います。
自己PRの書き方
自己PRについてだらだらと書いていると、
「だから何が言いたい」
となるので、経験もある40代はPREP法(結論→理由→具体例→結論)で書いて、説得力と「お、こいつできるな」感を持たせましょう、というお話。
転職用PREP法の説明については以下に詳しく説明されています。
ご参考までにどうぞ。
キャリアコンサルタントの先生による年代別アピールポイントは以下の通りだそうです。
40代:経験・能力・コミュニケーション能力・適応力・向上心
50代 :経験・能力・コミュニケーション能力 ・即戦力、マネジメント力
特に40代以上は臨機応変に柔軟に対応していける力があるとアピールした方が良い、ともおっしゃっていました。
志望動機の書き方
企業と自分が同じ価値観で目指す方向が同じであることを表現し、自分の経験がどのような所にマッチし、活かせるか、どのように貢献できるかを企業研究をしたうえで記載することが大切。
自己PRとかけ離れたことを書かないこと。
こちらも当たり前ですね~。
面接対策
面接対策の授業も1日ありましたが・・・。
なんとその時体調不良で休むという失態をおかした私・・・。
内容としては応募したい企業を一つ選び、その会社の企業研究をした上で実際に志望動機、その会社にあった自己PRを考えていき、採用担当者役、応募者役でペアワークをする、というものだったそうです。
レポできなくて申し訳ないです。
その他
- 社会人としてのマナー
- コミュニケーションスキル
など、実際に就職してから役に立つ内容の授業もありました。
コミュニケーションスキルとは、傾聴スキルとはなにか、アサーションスキル(適切な自己主張のこと)などを、こちらもグループワークで学びました。
実際に仕事してたらこのへんのことは忘れるだろうな~なのですが、カウンセリングに興味のある私は傾聴スキルをあげるセミナーなどに行ってみようと新たな発見がありましたよ。
新たな興味を見つけることができるので、いくつになっても学ぶことは重要、ということですな。
キャリアコンサルティング
定期的にキャリアコンサルタントの先生との面談があり、どのような仕事を希望しているのかの相談、応募先が決まっているのなら履歴書や面接対策などもしてもらえます。
私は実はこの時すでに次の仕事が決まっていたので、任期満了後にどうしていくかを相談しました。
自分では調べきれない業界の内情や、自分では考えもつかない道も提案してもらえてとても助かりました。
こういう時にやっぱり若い人より自分よりも年上の先生の方が安心しますね。
結局、職業訓練の「就職支援」の授業は役に立つのか?
私が通ったコースの就職支援の授業は
「役に立つ」
と感じました。
求人の探し方や、職務経歴書の書き方のポイントを学べるのももちろんですが、何より授業を受けることによって、
転職活動を前向きにとらえることができる
からです。
自分一人だったら情報もなく、間違ったアプローチをして失敗続きになるかもしれない。
でもうまく行かなかったり、わからないことがあれば気軽に質問できる先生がいるというのは心強いことです。
言い方は悪いかもしれませんが、利用できるものは最大限利用してしまえばいいのです。
また授業があれば否が応でも転職に向き合わざるを得ないですし、周りが活動しだすと「ダラダラしてられない!」と発破をかけられます。
転職活動は一人でするものなので、どうしても暗ーい気持ちになりがちですが、
訓練の仲間がいると
「感じの悪い面接官でめっちゃ気分悪かった!」
など愚痴ってみたり、お互い情報交換もできますし、どうしても内にこもりがちな気持ちが上向きになる気がします。
同じ立場の人が周りにいるので、気持ち的に心強いんですよね。
というわけで、私が通ったコースの就職支援は、40代でも、というか、年齢に関係なく役に立つよ、という結論でした。