宝塚歌劇作品の歴史を参考図書から読む
時代背景や当時の生活などを知ると作品への興味も理解も深まります。
というわけで、今回は宝塚を観たあとに私が参考にした図書を、作品ごとに紹介、おすすめしていきます。
専門的すぎるものより、簡単に読めるものを選びました。
舞台作品『ベルサイユのばら』
まずはご存じベルばらでーす。フランス革命といえば『ベルサイユのばら』
ベルばらの時代背景や歴史について知るための本をご紹介します。
『ベルサイユのばら』池田理代子
宝塚でベルばらを観て、フランス革命について知りたくなったらとりあえず原作を読みましょう。舞台を観ていれば何となく時代背景も登場人物もわかるでしょう。色褪せない名作ですが、ただ、いかんせん40年以上前の作品ですし、あくまでも原作ということで。
ちなみに私が初めて観た宝塚、ベルばらはこちら↓
再演の初演(変な言い方だな)、雪組杜けあきさんがアンドレ、一路真輝さんがオスカルでした。今見るとお化粧が古いですね~。
私が観た回は、紫苑ゆうさんがフェルゼンでしたが、何年か前に観た『𠮷﨑憲治&岡田敬二 ロマンチックコンサート』でも
この頃と変わらないお姿だったのがすごい。
シメさん、さすがだ・・・。
この間本屋に行ったら、こんなのも出ていまして、思わず買いそうになりました。
『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』中野京子
フランス王家の歴史を簡単になぞりたい場合はこちら。『怖い絵』シリーズの中野京子さんですので、とてもわかりやすく読みやすい。絵画もカラーで掲載されているので、顔がわかってイメージしやすいかも(実物がどうなのかはともかく)。
私は通史がごちゃごちゃになったときはwikiよりこちらを読んで頭を整理します。ついでに絵画にも詳しくなれるよ!
『死刑執行人サンソン』安達正勝
漫画『イノサン』でもおなじみのパリの死刑執行人「ムッシュ・ド・パリ」、サンソン家の視点から見たフランス革命、フランス史です。
死刑執行人の実態や、貴族でも平民でもない立場から見た革命やルイ16世が書かれていて、ベルばらで植え付けられたキャラ像から脱却できます。
『イノサン』も絵がきれいで私は好きなのですが、グロい描写が苦手な人にはおすすめできないし、かなりの創作が入っているので・・・。
『物語 フランス革命』安達正勝
フランス革命についてさらに詳しく知りたい場合はこちら。ある程度詳しく知りたいけれど、めちゃくちゃ専門的なことまでは踏み込まなくていいんだよな、という人には小難しくなくて読みやすい。
『ナポレオン四代』二人のフランス皇帝と悲運の後継者たち 野村啓介
ナポレオンについてはいっぱい著作がありますし、池田理代子御大も『栄光のナポレオン エロイカ』を描いておられるので、そちらを読んでいただくとして・・・。
革命後のフランスってどうなるの?を簡単に知りたい場合はこちらをどうぞ。ナポレオン一族から見た歴史ですので、なんとなく有名人のお宅を拝見的な興味本位(?)で読めてしまいます。
フランスって「〇〇革命」「〇〇クーデター」どんだけ好きやねん!と言いたくなります。
「バスティーユが堕ちたぞー」「バスティーユの上に白旗がああああー!!」
の一番有名な革命の後にも「七月革命」やら「二月革命」やら。二転三転します。その中でも「ナポレオン」の名は大きかったのね・・・
というか、
今もナポレオン一族の子孫がいる(しかもどっちが正統か争ったりしている)
ということにびっくりしましたですよ。
私はイギリス、ドイツびいきなので、フランス人はいけ好かん人種じゃち(どこの国の人だよ)、と思って今までフランスの歴史はベルばら止まりだったのですが、中野京子さんの著作を読んですそ野が広がりました!ありがとうございます!