今回はHSP30代で経験した海外留学(イギリス・ロンドン)でのホームステイが快適だったということを書いていきたいと思います。
HSPでも条件が合えば充分にホームステイで過ごせます。
ちなみに私はHSS型HSPらしいです。
外交的とか思ったことありませんけどね。
ホームステイ先:イギリス・ロンドン
最寄り駅:地下鉄ノーザンライン Chalk Farm
滞在期間: 約7ヶ月(10月~5月 留学中ずっと)
HSP留学 ホームステイのメリット
HSPの私がホームステイのメリットと考えるのは以下の点です。
- 一人部屋をリクエストしたら、一人で部屋にこもれる
- たいていは自分でご飯を作らないので、キッチンなどの共同スペースでワイワイしなくて済む
- パーリーピーポーがいない
寮やシェアハウスに住んだ場合は、キッチンはだいたい共有なので、自分でご飯を作る際にどうしても他の人と顔を合わせます。
冷蔵庫も共同。
冷蔵庫を知らない人と共有するのって嫌じゃないですか?私は嫌です。お鍋も共有だし・・・。
友人の日本人が住んでいたシェアハウスは、一軒家を日本人のみでシェアして住んでいたので、比較的問題もなく快適そうでしたが、これが国籍が違う雑多な人々だとこのような問題が絶対に勃発します。
・当番で決められた掃除をしない
・共有部分を汚してそのままにする
・夜中まで騒いでうるさい
実際他の日本人が住んでいたフラットや、私の前職で関わりがあった国際寮ではその問題が頻繁に起こっていました。
冷蔵庫の中のものを名前を書いていても勝手に食べられる事件もあったな・・・(しかも友人のために買ったバースデーケーキを・・・)
HSPのみなさん、いや、HSPでなくても、嫌でしょう!
私は耐えられません!!
共同生活をする上で、問題は話し合って解決すべきことで、それを乗り越えたら人間として一回り大きくなれるでしょう・・・が、HSPの場合、大きくなれる前にしんどくて挫折しちゃうんじゃないかと私は思うんですよね。
ましてや私のように30過ぎて留学した場合は
30代にもなってなんでお金払ってそんな苦労をせにゃいかんのじゃ!
と思います。
なので、そのへん気にならない人、人生経験を積みたい場合は多国籍の寮やシェアハウス、気になる人(耐えられない人)は大家族じゃないホームステイか、日本人のみのシェアハウスを選んだ方がいいです。
ただし、日本人のみのシェアハウスの場合、生活では日本語を使用することになります。
どっちを取るかですね。
心の平安を取るか、それ以外の成長を取るか・・・。
私は特にメンタル弱子ちゃんなので、
「あの時苦労しておいて良かったわ~」
と思う前に適応障害になってしまうかもしれないので、ちょっとごめんこうむりたいですな・・・。
私が留学していた時は、初めはホームステイをして、生活に慣れてきたらシェアハウスに引っ越す、という人が多かったです。
ロンドンには日本人向けのフリーペーパーや日本人の不動産屋も多かったし、語学学校の友達が住んでいた後を引き継ぐというパターンも多かったです。
HSP留学 ホームステイのデメリット
- 大家族の場合、家族団らんに巻き込まれる
- ステイ先の時間サイクルに慣れないと苦痛
- 洗濯機が使えない場合、コインランドリーまで行かないといけない
- 料理がまずい場合耐えられなくなる
- お金目的の場合、放置される
1ですが、私の場合、家にはおばあさんが一人のおうちだったので、団らんも何もない・・・。
時々一緒にソープオペラ(昼メロみたいなの)を甘ーいミルクティーとクッキーをお供に見るぐらいです。
でもよく海外ドラマにあるみたいな大家族団らんが好きなおうちに当たってしまうと、苦痛かもしれません。
きっと子供がいるおうちだとそういう羽目におちいる確率が高そうなので、子供さんがいないおうちをリクエストしましょう。
2についてはご飯の時間はいつかしら・・・とか、シャワーの時間は・・・とかが気になるかと思います。
まあこれは郷に入れば郷に従えなので、時間の取り決めを確認しておけばいいんじゃないでしょうか。
5なのですが、ホームステイは何も慈善事業でやっているわけではなく、報酬がもらえるので、それで生計を立てている場合が多いです。
私がお世話になったおうちもそうでした。
ですので、過度な期待はしないことです。
私もはっきりと「お金のために留学生を受け入れている」と言われました。
まあ私はある程度年齢もいっていたので、そんなこともあるだろう、と思いましたけど。
別に第2のマザーを求めたとか、家族団らんとか全く求めていなかったので、むしろ気分的に楽でした。
30代、HSPホームステイ先の選び方
ホームステイは留学エージェントを通じて申し込みました。
私が利用したエージェントはこちら↓
(昔と名前が変わっている・・・)
申し込む際には条件のチェックがあって、子供があまり好きではなく、誰かとの相部屋は絶対にごめんこうむりたかった私は、以下のような条件に合うようなおうちをリクエストしました。
(これはあくまでもリクエストが利く場合です。大学からの留学プログラムなどではリクエストに対応できない場合が多いと思います)
- 子供がいないおうち
- 静かな環境(留学生の人数は2人まで)
- 一人部屋であること
- ロンドン中心地(地下鉄ゾーン1)に出やすいゾーン2にあること(追加料金必要)
家族や親しい友達とならいざ知らず、見ず知らずの人と一緒の部屋なんて嫌だー!!
これが一番譲れないポイントです。
こう書くと色々条件にチェックつけてたな・・・。
そのおかげで静かな環境だったし、長期でホームステイしているのは私だけで、あとは長くても1ヶ月ぐらいで出ていくヨーロッパや南米からの女子ばかりでした。
おかげでシャワーの時間もかち合うことがないし、ご飯もだいたい一人だし、ベッドメイクもお掃除もお洗濯もしてくれましたし(至れり尽くせりだぜえ。ありがたやー)、語学学校までも歩いて通えて中心地に出るにも便利な場所だったので、結局最後まで住んでしまいました。
本当は途中でシェアハウスに引っ越そうかと調べてもいたんですが・・・。
快適だったので最後までいました。
確か一人部屋指定は追加料金がかかったんじゃないかと思いますが、やっぱり30代の留学はある程度お金をかけたほうが快適に過ごせますね。
若くないからね!苦労よりも快適を取ろう!
留学中の食事は耐えられたか
それなりに大丈夫だった
夕食はラザニアが週1回は絶対に出ましたよ・・・。
ラザニア好きだからいいけど。
朝食は朝早いので一人で、夕食はたいていマザーと一緒です。
おばあちゃんだったので、特に緊張することもなく、適度なおしゃべりをしながらの夕食で苦痛ではありませんでした。
そんなにお料理が好きなマザーではなかったので、時々中華のケータリングとかピザとかが出ます。
中華のケータリングは美味しかったので、ひそかに楽しみにしてました。
ラザニア以外何が出たか記憶がありませんが、それなりに美味しかったようです。
トライフルに撃沈
一度とても美味しいデザートがあるから食べなさい、と言われて出されたスーパーかどっかで買ってきたと思われる「トライフル」という物を出されたことがあったのですが・・・
まーずーいーーーー!なんじゃこりゃあああああ!
油の塊を飲んだかと思いましたよ。
トライフルとはスポンジやカスタードクリーム、果物を重ねて作るイギリスの家庭的なお菓子らしいのですが(この時初めて食べた)、それはそれはまずいものでした。
イギリスに美味いものなし、とよく言われますが、結構美味しいものはいっぱいあって、
「美味しいものもあるのになあ」
と思っている私ですが、このトライフルだけは食べられなかった・・・。
その後お稽古留学で行ったおうちで出された手作りのトライフルは美味しかったので、あのスーパーのものがたまたま激マズだっただけだと思います。
朝食は留学の定番、シリアルとパン、果物は自由に食べていいと言われていたので、その辺のもので適当に済ませます。
別に朝からあまり食べないので途中のスーパーでシリアルバーとかチョコレートを買い込み、それでお腹を満たしてました。
お昼ご飯は節約で
お昼は自費だったので、節約して値引きされてたドーナツに朝食の残りのバナナ、もしくは1ポンド前後のレトルト食品、あとはサンドイッチ用に薄切りの食パンを買ってこれまた安売りのキュウリとかハムとかクリームチーズを挟んだサンドイッチを作成して持って行ったりしてました。
イギリスのパンは美味しいと思うんだけどな・・・。
切りつめ生活なのでパンにカビが生えてもそこを円状にむしり取って、あとは大事に食べる。
金持ちのイタリア人がお昼にスーパーでも高めのお寿司を買って食べているのを横目で見ながら、わびしい昼食でした・・・。
ラザニア攻撃に耐えられなくなった時は・・・
ホストマザーのラザニア攻撃に耐えられなくなった私は、よく
「ねえねえ、材料費出すからカレー食べさせて」
「寒いからおでんが食べたいなあ」
とシェアハウスの日本人の友達の家で食べさせてもらっていました(ちゃんと材料は買って行き、一緒に調理しましたよ)。
このへん厚かましいですねえ~。
この留学で少々厚かましさが身についたようです。
HSP気質の人はちょっとぐらい厚かましくなっても他の人と一緒ぐらいのラインだと思うんだ(そうなのか?)。
留学中は「年上だから」と頼られることはあっても、遠慮される、などがあんまりなく、本当にフラットな関係でした。
それも居心地が良かったんでしょうねえ・・・。
言葉遣いもタメだったし、日本だとありえないなあ。
30代はほめられる
食事の準備は手伝わなくていい、と言われたので、ならば食器は洗います、と言ったところとても喜ばれました。
いやいや、普通のことだし・・・。
(時々食器を欠けさせたのは私だし・・・)
お金を払っているとはいえ人様のおうちにお邪魔しているので、年も年だし、羽目を外すこともなく言われたことは守り、当たり前の節度を持って生活をしていたつもりなのですが、やはりマナーの悪い留学生もいるらしく、
「あなたはとてもいい子ねえ・・・(いや、もう30済んでるんですが・・・)」
と度々言われ、私が帰国後も何やらマザーの印象に残っていたようで
「彼女は良かった」
と言ってくれていたそうです。
ある程度大人になってから行くと、このように当たり前のことをしているだけでほめられるかもしれません。
というか、他の留学生はどんだけマナー悪いんだよ・・・。
快適だけど気になることもあった
クリスマスは家にいちゃいけない事件
私は10月の初めにロンドンに到着し、ホームステイ先に向かったのですが、着いたその日に
「あなた、クリスマスはどうするの?」
と聞かれました。
着いていきなりそんなこと考えてないよ!!
クリスマスは家族で過ごすので、留学生はおうちにいてほしくないそうです。
「ええええええーーーーー!」
いきなりの洗礼で泣きそうになりましたよ。
泣いたかもしれない。
クリスマスは留学生も家族同様にクリスマスディナーを囲んだりするんじゃないんかい!
「パリにいく学生が多いから、パリに行ったらいいわよ」
いや、いくらコーチ(長距離バス)でパリに行けるからって、
別に行きたくないし・・・。
というわけで、慣れない生活、慣れない英語と格闘するとともに私はクリスマス休暇(学校は12/20~1/9まで冬休み)にどこに行くか検討する羽目になったのでした・・・。
結局もともと行きたかったドイツに2週間の一人旅に出かけましたとさ。
いやはや、驚いた。
この一件でバイタリティもついたかもしれない(仕事では活かされないけど)。
洗濯物干しっぱなし事件
まあ大したことではないですが、文化の違いというか、おお・・・と思ったのが
「雨でも洗濯物は干しっぱなし」
にするということです。
私は下着類は自分で洗っていましたが、洗濯するものがあればカゴに入れておきなさい、と言われていたので、ブラウスなどはお願いしていました。
ある日私の白いブラウスが干されているなあと思っていたら
ものすごい雨が!!
「雨降ってきたから洗濯物取り込まないと」とマザーに言うと
「また晴れたら乾くからそのままにしておけ」
・・・・・・。
そ、そうなのか。まあそうなんだけど、土砂降りでびちょびちょなんだけど・・・。
ロンドンは空気も悪いし(鼻の穴が真っ黒になる)、それが雨で落ちてくると思うと白いブラウスだからちょっと気になる・・・。
結局次の晴れの日まで干されていたブラウスは乾き、アイロンがけまでしてくれて私の手元に戻ってきました。
この干し方はマザー特有なのか、快晴の日が少ないロンドン方式なのかは謎です。
ストール縮んだ事件
私はラベンダーピンクのお気に入りのストールを留学中にもしていました。
長さがちょうど良く、巻きやすかったのです。
ある日マザーが「あなたのストールが今度来ていく洋服にちょうど合うから貸してちょうだい」というので貸してあげました。
後日
「ストールありがとう!汚れてたから洗っておいたわ」
と戻ってきたストールは見事に縮んで長さが足りず、私の好きな巻き方ができなくなっていました・・・。
お気に入りだったんだけど・・・。
結局そのストールは帰国前に
「もし使うならどうぞ・・・」
とマザーにあげてきました。
シャワーカーテン汚したろ、濡れ衣事件
これは「敏感すぎて疲れる・・・⑥ HSPは海外でのストレスに耐えられるか?」でも書いたのですが、ある日シャワーカーテンが汚れている!あなた汚したでしょう!と叱られました。
私は身に覚えがなかったので、無実を主張。
普段の行いが良いため(?)マザーの怒りも収まり、事なきを得ましたが、あれはなんだったんだろう・・・。
シャワー事情は日本と違いお風呂でどかどかお湯を使う習慣がないので、
「シャワーは10分!」
と時間制限されました。
マザーのお友達は魔女事件
ある日マザーのお友達が来られました。
お友達を紹介された私は
「ま、魔女だ!」
だって、本当にこんな感じだったんだもん・・・。
日本では絶対に見かけない長く垂れた鉤鼻、深く刻まれたしわ・・・。彫りの深い顔立ち・・・。
絶対昔の人はこういう容姿の人からイメージして、魔女の絵を描いたに違いない。
やはり欧米系の魔女顔(?)は顔が違う・・・。
と変に納得した私でした。
30代HSP女子には快適だったホームステイ生活
色々と書きましたが、結局留学中はずっと同じところにホームステイしてたので、我慢できないほどのHSPはあんまり作動しなかったようですね。
ほとんど一人だったし、静かで落ち着けて私の状況がラッキーだったのかもしれません。
しかし、ホームステイにしろ寮にしろ、
「郷に入っては郷に従え」
なので、それができない場合はどのような滞在形式でもしんどいかもしれませんね。
個人で留学に行く場合は、住むところの逃げ道は作ることができます。
(2021年10月現在、まだ以前のように留学に行ける状況ではありませんが)、
行ってもいないのに
「無理だろうなあ・・・」
と、あきらめるのはもったいないと思ったりもします。
※人によって耐えられる範囲は違うので、あくまでも私個人の考えです※
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