HSPとうつ
私はうつになったこともありますが、心療内科の先生によると
うつは「脳内で通常できているはずの働きがうまく働くなっている状態」
だそうです。
なので薬や治療でその働きを正常化に戻してあげれば改善しますし、治ります。「病気」のひとつです。
HSPなどの「特性」とは明らかに違うものです。
HSPの私がうつになった時の症状
うつはうつになる「きっかけ」があります。
私の場合は
- 社会人になってから行った留学で頑張りすぎた
- 帰国後の職場になじめず、毎日が地獄のようだった
- その職場を辞め、次に勤めた職場がヒマすぎて自分の存在価値を失った
というのが原因かなあと思っています。とにかく自分に甘えを許さず、頑張りすぎました。
「環境が変わる」と発症する後天的なものですね。
「死にたい」
「すべてにおいてやる気がない」
「何をしてもまったく楽しくない」
という症状が出てきました。
もしこの症状が2週間以上続くようなら、絶対に心療内科に行ってください!!!
うつはそれ以外にも不眠、注意力低下、自信喪失などの症状が出ることもあるので、
「なんかいつもと違う・・・しんどい・・・」
と思ったら、心療内科の受診をおすすめします。
心療内科というとちょっと躊躇するかもしれませんが、普通の内科と同じです。
診察する領域が身体なのか、心なのかの違いです。
しんどいのをそのまま放っておくと悪化します。
早めに受診した方がいいですよ!
そして、その医者が合わないようならとっとと違う医者に変えましょう。
デリケートな部分を扱うので、
デリカシーのない医者、「薬だけだしときゃいいんだろ」な奴はこっちから願い下げだ!!
HSPはうつになりやすい?
なりやすいと思います。
なぜなら周りの影響を受けやすく、気にし屋だから。
他人を優先し自分を甘やかすことが下手で、100%を求めてしまいがちだから。
私も頑張りすぎて、壊れました。本当にしんどかったです。
悲しくないのに涙が流れてきて、お手洗いに行く気すらおきず、毎日死ぬことばかり考えて2-3か月は世界に色がありませんでした。
モノクロの世界でした。
そんな私の様子を見た母親がびっくりして、心療内科に電話してくれ、連れていかれました。
薬と飲んだら1か月ぐらいですぐにマシになったので、そんなに重症ではなかったと思いますが、復活出来てよかったと思っています。
あのままだと死んでましたよ、私。
久しぶりに家の外に出たら、モノクロだった世界に色がついていたので驚いたことを今でも覚えています。
花ってこんな色なんだと、道端に咲いている花に感動しました。
HSPがうつにならないためには・・・
「頑張らない」「自分がしんどくなったら逃げる」
を自分に許すことです!!
頑張りすぎると壊れるので、ほどほどがいいです。
自分を甘やかす現実逃避、上等!
なんならいつでも逃避してるぜ!ぐらいでいいと思います。
そして「他人は自分が思っているほど、他の人を気にしていない」ので、他人より自分を優先する。
「こんなことするって、私ってわがままかなあ」と思うぐらいでちょうどいいのかもしれません。
私はいまだに不定期に襲ってくる「プチうつ」と戦い中ですが、襲ってきたときは
「何もしない」
何したって治らないので、出かけない、ダラダラする、を実行して嵐が過ぎ去るのを待ちます。
周りにも「絶賛プチうつ中」をアピールし、「頑張って」などうつの人には厳禁の言葉を言わせないようにしておきます。
頑張りたくても頑張れないのが「うつ」なので・・・。
このように、うつになったおかげで、それまでの自分になかった「自分の甘やかし方」がわかったので、悪いことばかりではなかったかなあと思ったりもしています。