私は30代でイギリス・ロンドンに語学留学をするとともにインターンシップを経験しました。
その当時はHSPなんて知りませんでしたが、今調べるとHSS型HSPらしいです。
外交的…だとは思ったことないなあ…。
刺激を求めるから、海外留学に向いていたんでしょうか?
今回はそんな私がどのようにインターンシップ先を選んだか、インターンシップでどんな体験をしたか書いていきたいと思います。
インターンシップと聞くとたいそうなことをしたように聞こえますが、全然そんなことはなく、30代でへっぽこな私でしたが、なんとか乗り越えましたよ・・・。
なので、海外でのインターンシップに興味はあるけどしんどいかな、と思っているHSPの方がいたら、こんな私でも乗り越えたから大丈夫!とお伝えしたいです。
私のイギリス・ロンドンでのインターンシップは以下の通り。
場所:ロンドン The Foundling Museum, The Freud Museum
期間:3月~5月 約1ヶ月半(語学学校に行きつつ、数時間インターンシップをしていた期間含む)
海外インターンシップの申し込みの仕方と面接(ジョブ・インタビュー)について
日本であらかじめ希望は伝えていた
インターンシップは語学学校を申し込む際に一緒に留学エージェントに依頼しました。
語学学校に通った後、1ヶ月半ほどインターンシップをするイメージです(実際は授業とかぶって行っていた)。
私は留学に行く前に博物館に勤めていたこともあり(博物館しかちゃんとした勤務経験がなかった)、美術館か博物館でインターンシップをしたいとあらかじめ伝えていました。
「やる気なし」とみなされ、不合格だったことも・・・
インターンシップ開始の数か月前に、現地のコーディネーターとメールで何回かやり取りをし、さらに英語力なども確かめられ、その他詳しく条件などを伝えたうえで、実際に紹介された博物館に3つ面接に行きました。
最初に行った博物館は収蔵品の整理などもできるようで、面白そうだったのですが、
後日現地でコーディネーターのイギリス人から
「電話」で(日本語でも電話は嫌いだからやめてほしい)ダメだったとの連絡が・・・。
理由は
「やる気がなさそうに見えた」
オーノー!なんということでしょう!
いや、やる気はあったんだけど、緊張のあまり表情が固まっていて、やる気なさそうに見えたと思われます。
理由が理由だったし、電話に不慣れな私はまたガチゴチに緊張してとても言葉が少なくテンションも低い。
コーディネーターの人も
こいつ、大丈夫か?
と思って心配してくれたので
「緊張しすぎたからですッ!!」
と否定したんだけど、理由を教えてくれたおかげで、次に行く場合は笑顔でやる気を見せようと思えたので良かったです。
日本でも面接や書類で落とす場合はどこが悪かったか聞かせてくれよ・・・。
次への参考にするからさ・・・。
ロンドンの2つのミュージアムでインターンシップ
海外での「インターンシップ」というと、
お仕事体験
のイメージで、なんかとてもハイレベルなことをするような気がしませんか?
私は全然そんなことはありませんでした。
ミュージアムでのインターンシップといっても、学芸員としてしっかりとしたキャリアがあるわけではなく、英語力も大したことない私にできることは限られていたので、コーディネーターの人も受け入れ先を探すのに苦労したと思います。
私が結局インターンシップをしたロンドンのミュージアムはこの2つです。
並行して行っていました。
Freud Museum
Foundling Museum
この2つでのジョブ・インタビューで何を聞かれたか忘れましたが、面接というよりは顔合わせ的なものだったかなと思います。
Freud Museumでのインターンシップ
Freud Museumは、精神分析学の創始者と言われるジークムント・フロイトがナチスから逃れるためにオーストリアから亡命し、晩年を過ごした邸宅を博物館として公開している所です。
私はインターンシップ当時はフロイトの名前は知っていましたが、詳しくは全く知りませんでしたし、著作も読んだことがありませんでした(未だに)。
働いている間もあまり知ろうとしなかった模様(本読めよ)。
こんな機会はもうないのだから、もっとどん欲に知識や好奇心で突き進むべきだったと今では思います。
写真も全然撮ってないし、何しに行ってたんだろう・・・。
バカだな!
なんてうすらぼんやりしていたことでしょう!
きっと博物館の人も
「なんでこんな奴が来たんだろう」
と思っていたに違いない。
あー、もったいない!
初出勤の様子
当時の日記には以下のように書いていました。
「緊張のあまりとても無口。無表情。そして言っていることをわかってもらえないので、(自信なくもごもご言うからだろうな)激しく落ち込む。どうして私っていつもこうなのー」
おーい、やる気なさそうに見えたから気をつけようと思ったんじゃないのかー!!
インターンシップはまる1日行っていたわけではなく、だいたい半日だったので、帰りに図書館に寄って落ち込みのあまり泣いていたようです。
なんでお金をかけてこんな苦労をしたんだか・・・。
当時の私、すごいな。
今の自分にここまでのガッツがあるか?
いや、ない。
HSPのみなさま、こんな私でも当時はものすごいパワーを発揮し、上記のような状況を乗り越えて留学、インターンシップを終えることができたようです。
人は時としてものすごい力が出るものなのです・・・。
仕事内容
フロイトミュージアムでした仕事はだいたいこんな感じでした。
- ミュージアムショップグッズの送付準備
- メンバーシップリストの作成
- その他バックヤードでの雑務
はっきり言って、役に立っているのかどうかわからなかったので、
ある日
「私って役に立っているんでしょうか・・・」
と聞いたところ、
「当たり前でしょ!何言ってんの!」
とびっくりしたような顔で言われました。
ここでも自己肯定感が低すぎたらしい・・・。
HSPのみなさん、ご心配なく。
みなさんは思っているよりも他の人から認められています!
フロイトミュージアムではほぼパソコンとにらめっこをして、データ入力をしていた記憶があります。
フロイトの子孫の方にお会いしてびっくり
ある時バックヤードのアトリエみたいな所で粘土(?)みたいなので胸像を作っている女性がいました。
その女性はフロイトの子孫!(アーティスト)
なぜ一緒に写真を撮ってもらわなかったのだろう・・・(ミーハー)。
英語の発音が難しくて・・・というような話をよくわからんがしたようで、「プログラムprogram」「プロブレムproblem」の発音がわけわからなくなるというようなことを言ったら
(「ノー・プログラム」とか言ったりしてしまう)
「発音してみて」
「(私、発音する)」
「もっとこんな風に発音してみて」
「(何回か練習する)」
「うん、良くなったわよ!」
フロイトの子孫に発音を直してもらった・・・。
サインして写真撮ってもらえば良かった・・・。
やっぱり人生何があるかわかりませんねー・・・。
Foundling Museumでのインターンシップ
Foundling Museumは慈善家であるトーマス・コーラムによって建てられたイギリス初の子供のための慈善病院(孤児院)の歴史を知ることができ、また関係のある画家(ホガースなど)や音楽家(ヘンデル)についても展示されているミュージアムです。
仕事内容
- インフォメーション(チケット購入の補助、クローク)
- 展示場で来館者対応(解説書などを渡す)
ここは私以外にも日本人を含めて何人かのボランティアスタッフが働いていましたが、例によって緊張し、無表情だったので友達とかはできませんでした・・・。
おそらく留学生もボランティアで来たことがあるんでしょう。受け入れる側も留学生慣れしている感じでそれは気分的に助かりましたよ・・・。
展示場ではおじいさん、おばあさんに話しかけられる
展示場ではおじいさんやおばあさんに話しかけられることが多かったので、必死こいて展示物の説明ができるように簡単なあんちょこみたいなのを作って行きました。
アレンジが利かないので、同じことを繰り返すだけですが・・・。
おじいさんやおばあさんは東洋からきた小娘には基本優しかったので、つたない英語で一生懸命伝えようとしたら
「うむ、うむ、頑張っておるのう・・・(イメージ)」
と親切でした。
きっと童顔の私は小学生か中学生に思われたのかもしれません。
ちなみにこの時の苦労体験を帰国後の就職活動の面接で披露したら合格しました。
HSPの海外インターンシップ経験は帰国後どう活かされたか
HSPはインターンシップに影響したか
「英語が通じない・・・話せない・・・」
という落ち込みがひどかったのと、自己肯定感が低いほかはあまり悪い方には影響しなかったようです。
良かった面では
「よく気がつく。気配りができる。一生懸命」
ということが得体のしれない無表情な奴だが、きちんとやってくれそうだ、と思ってくれたのではないかなーと良いように考えてみたりして。
どちらかというと後悔が多い
どちらのミュージアムでも、もっと突っ込んで色々学んでやろう!という気力で行けばもっと得られることがあったのではないかと今では思っています。
文法が間違っていようが、発音がおかしかろうが、臆することなく積極的に話しかけていれば語学力も伸びたような気がするなあ・・・。
本当にもったいないことをしました。
緊張しすぎは損をしますね。
生の英語に触れることができた
やっぱり語学学校以外の英語に触れること、また外国のミュージアムを少しですが裏側から見ることができて良かったと思います。
インターンシップで経験したことを日本で活かして英語でお仕事をした、とかは全くありませんが、落ち込んだことも悔しかったことも、おじいさんやおばあさんに「ありがとう」をもらったことも、フロイトミュージアムの職員の方から最後にお礼のワインをいただいたことも、すべて私の肥やしになっています。
だいたい普段は忘れていますが、時々とんでもないパワーを引き出してくれるものです。
人間いざとなればどうにかなるものです。
度胸は(仕事以外)つきました。
その度胸が肝心の仕事で活かされていないのが残念ですが・・・。
ま、いっか。