イギリスを感じよう〜イギリスのドラマを見る『ライン·オブ・デューティ』シーズン3 あらすじと感想

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BBCドラマ『ライン・オブ・デューティ』シーズン3感想

警察組織内部の汚職と戦う汚職特捜班描く、最上級の英国犯罪ドラマ。調査対象となった功績も人望もあるベテラン刑事と捜査官たちが熾烈な戦いを繰り広げる。

Amazon prime video

出演:マーティン・コムストン、ヴィッキー・マクルア

https://www.netflix.com/jp/title/70263817

BBCドラマ『ライン・オブ・デューティ』シーズン3を見たちょっとだけネタバレありの感想です。Netflixにて視聴。2020年7月現在シーズン4まで配信中。

シーズン3も面白かったです!このシーズンはネタバレ読んでもいいかも。

読まないで見た方がもちろん面白いのですが、シーズン1,2が絡まってくるので、頭がこんがらがるかもしれないので。

シーズン1の感想はこちら。
シーズン2の感想はこちら。

シーズン3、今回もキャラが濃い

シーズン1のトニー、シーズン2のリンジーとAC-12のターゲットとなる警察官のキャラが濃いことでおなじみ(?)のこのドラマですが、シーズン3のターゲットもキャラ立ちまくり。

今回のキー・パーソンは銃器携帯武装チームの班長、ダニー・ウォルドロン巡査部長(。

面構えからして「なにかやらかしそう」です。

そうです、やらかします。のっけから逮捕に向かった容疑者を無抵抗なのに

撃ち殺す!!

そして抵抗したから発砲したと、口裏を合わせるようチームに嘘の強要!!

なぜ、無抵抗の容疑者ローナンを撃ち殺したのか、始めから容疑者を殺そうとしていたのではないか?

というわけで、AC-12の登場となります。

さみしい男、ダニー・ウォルドロン

何やら人には言えない過去を抱えているようでもあるダニー。

ランニングをしていても、健康のためというより身体を痛めつけるようにめちゃくちゃに吐くまで走り、楽しみとか何もなさそう・・・。

パブでいい雰囲気になった女性から連絡があっても、思い悩んで連絡を取るのをやめたりしている。

チームの仲間には「何をしでかすかわからない。怖い」

と思われていて、決して慕われてはいなさそう。

AC-12の面談に呼ばれたチームメンバーに

「一人でも裏切ればチーム全員が捕まるぞ」

とさらに脅す。

ヤな奴だな、君も!

が、別の事件で突入した家でなにやらチームメンバーとひともんちゃくあり、死亡してあっさり退場。

果たして自殺をはかったのか?仲間に撃たれたのか?

共謀してダニーを殺した疑惑がささやかれ、そのダニー班の女性に嫌がらせをする上司・・・。

また嫌がらせかよ!

コップに唾をペッだよ!

オヤジのコーヒーを雑巾のしぼり汁で入れる性悪OLかよ!!

イギリスの警官って・・・。

いつまでもたたるシーズン1のトミー

ダニーが死んだあたりから、シーズン2で殺された証人トミー、その殺人共謀罪で収監中のリンジーが物語に絡んできます。

ダニーは「復讐リスト」みたいなものをメモっていて、それを家宅捜査中の「キャディ」ことドットこと馬面が見つけ・・・たと思ったら、

ばれないように自分のポッケに入れたー!!

トミーとつながって警察内で悪事を働いている汚職警官ドットなので、自分のことがばれたら困るということでの行動でしょうが、隠すなら「アーノット刑事(スティーブ宛て)」と書かれたメモが入ってた封筒ごと隠せよ!

この封筒に血痕やインクの染みがついていたことがわかり、墓穴を掘る馬。

リンジー再登場!

シーズン2で話をかき回してくれたリンジーですが、今回もやらかしてくれました。

彼女が出て来てから話ががぜん面白くなる。

彼女はシーズン2の証人襲撃での殺人共謀罪と司法妨害罪で裁判中なのですが、その裁判での証言で

「(真実はキャディから賄賂として受け取った)お金は見たこともありません。アーノット刑事が知らない間に私の家に隠しました」

などどしれっと証言し(証言の泣き演技リハーサルを独房でおこなう用意周到な人)、スティーブに罪を着せようとしてきます。

スティーブもリンジーから情報を得るためとはいえ、一時期仲良しさんになり性的関係を持ったという後ろめたい隠し事があるため、「オーマイガッ」状態です。

それにしてもスティーブ、なんでこんなにモテモテなんだろ。

リンジーは裁判の結果、全くの無罪放免ではありませんが、保護期間に服役したので釈放となります。

ここから自分をハメた奴へのリンジーの猛烈な追い込みが始まります。

スティーブをまた丸め込み、どさくさで一緒に捜査をしたり、スティーブにはガセネタをつかませておいて、自分は本命の情報を取りにいくなど、ものすごい活躍。

完全にAC-12蚊帳の外。

キャディ=ドットの活躍

キャディの存在がクローズアップされてきたことに焦りを感じ、姑息な悪知恵をフル回転させて、キャディ=自分、ということをさぐらせないように必死の馬面ドット。

馬に親近感を覚えるのか、ギャンブル依存、馬券でお金が必要だったようですね。

やっぱり馬だったか・・・。

まあこんな普通の人でも火事場の馬鹿力というか、自分に害がおよぶとなるとここまで脳みそフル回転するんだ、というぐらいの八面六臂の(ばれないようにする)大活躍。

ダニーを殺したと(殺したのかなあ)思しきダニー班の警察官を追い詰めて逮捕。表彰されたりしてる~。

それ、色々と自作自演だから!

さらにキャディとはこんな人物プレゼンをし、キャディ=スティーブ疑惑をまき散らし、スティーブはリンジーとのこともあって停職処分になってしまう。

リンジーは自分をハメたキャディに近づくことができるのか?
馬はまんまと逃げおおせるのか?

シーズン1、2は「この人、白?黒?」というハラハラがありましたが、シーズン3はAC-12内の腹の探り合いのジリジリしたストーリーでした。

面白かった~。

イギリスを感じるポイント

①イギリスの警官携行について

見ていて

「イギリスの警察ってどうなってんだ?銃は携行していないのか?」

と思ったので、ちょっと調べてみました。

イギリスは伝統的に

「警察官が武器を携行することで、かえって犯罪者の武装を誘発するという観点から、伝統的に非武装が志向されてきた」

wikipedia

というわけで普段警官は銃を携行していません。

へえ~。知らなかった。

安全面ではトップクラスとも思える日本でも携帯してるのになあ。

しかしナイフを使った凶悪犯罪も増えているため、現在は地域によっては銃携行もあるそうです。参考記事(Newsweek日本版)。

確かにロンドンに留学中、安全な住宅街にホームステイしていたこともあると思いますが、夜中にパブから帰ってきても、特に危険な目にあったことはありませんでした(10年以上前だけど)。

しかし、3軒隣のジャンキーが家族を銃で殺したとかで、ある日出かけようとしたら殺人現場に張られる黄色いテープを目にした時は

「やっぱり海外なんだ」

とビビりました。

しばらくは夜中まで友達と飲むのは控えましたけど、それ以外スリにあったこともなかったし、何事もなく帰国してきたのでした。

日本とイギリスの警官の拳銃携行についての相違点や警視総監のインタビューが載っている面白い記事を見つけたのでついでにご紹介しておきます。

ロンドン警視庁の警視総監は女性なんですね!かっこいい!

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20190617-00130474/

余談ですが、エルサレムに旅行した時に、街角にいる警官が普通に銃(長いの)を手に持っていたので、

「おお・・・」

と思い、でも正面から写真を撮る勇気がなかったので後ろからこっそり撮りました。

②イギリスの警官の役職名について

私はこのドラマを見る時はイヤホンで聞いているのですが、そうするとやたらと連呼される役職名の

「DS+名前」

というのが気になったのでこれまた調べてみました。

まあ英単語知ってる人はすでにおわかりのことかもしれませんが・・・。
私はわかんなかったので(単語力欠如)。

スティーブ・アーノットの役職は「巡査部長」=Detective Sergent(DS)

なので、名乗る時に

「DS Arnott」

と言ってるんですね。

この辺についてはシネフィルWOWOWのホームページでわかりやすく説明してくれてました(他の刑事ドラマの登場人物も階級ごとにまとめていてわかりやすい)。
※2021年1月現在閲覧できなくなっていました。便利だったのに・・・※

2020年7月現在、Netflix、シネフィルWOWOWなどで配信中

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